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2025
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正装時計はミニマムに戻り、定番は流行らない

腕時計の機能がどんどん進化している今、スーツ時計の「3本針に日付」という組み合わせは、基本に立ち返っていると言っても過言ではありません。時計を買った先で、結局はベーシックな機能に戻ってしまうのです。クラシックな優雅なスーツ時計は、腕時計コレクションの中の「定海神針」とも言えます。クラシックなスーツ時計は、どのような肩書きよりも長持ちする箇人のアイデンティティになります。

まず、ジャガー・ルクルトのスリムマスターシリーズをご紹介します。これは、トップブランドのフォーマル時計の入門としても、長く身につけられる時計としても重宝します。ブルーグレーのグラデーションの文字盤に、太陽の放射模様があしらわれているのが定番です。6時位置にはカレンダー窓、12時位置にはジャガー・ルクレのロゴ、テーパードを採用し、全体的にシンプルな雰囲気を演出しています。ベゼルのケースは、精鋼デイトナコピーを使用し、研磨処理を経て、丸い耳は、全体的に滑らかな質感です。バンドには黒のクロコダイル革を使用し、ビジネスにも優しいデザインとなっています。時計径は39ミリ、ケース厚は7.89ミリと、正装時計としては定番のサイズですが、その薄さが履き心地を高めてくれます。スペック的にはジャガー・ルクルト899自動巻きムーブメントを搭載していますが、発振回数は毎時28800回、パワーリザーブは38時間。この時計の唯一の欠点ともいえる働力面は、毎日つけていれば心配ありません。防水深さ50 m、日常の手洗いには十分です。


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