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2025
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スリム化10年の歴史を振り返り、今年は記録を塗り替えることができるでしょうか

各ブランドが技術力をアピールし、「ナンバーワン」の名を争う新たな戦場となっています。ここ10年の超薄型腕時計の進化を振り返ると、機械式時計の限界厚は、2015年の3.6ミリ(ジャガー・ルクルト・マスター・ウルトラ・シン・スクィレット)から、現在は1.65ミリ(コンスタンティン・シンキング)にまで圧縮されています。薄型分野での競争はそれにとどまらず、「薄型トゥールビヨン」、「薄型万年カレンダー」、「薄型クロノグラフ」など復雑な機能のサーキットを次々と開発し、現在も細分化された競争が続いています。間近に迫ったW&Wジュネーブでの最薄記録更新にも期待が集まっていまパネライコピーす。新作を発表する前に、近年「最薄」を記録した作品を振り返ってみます。


ジャガー・ルクルトMaster ultra-thin Squelette


ブルガリ、ジャガー・ルクチャー、アールグレイの3大ブランドは、長い間、薄型腕時計の頂点に立っています。しかし、リチャード・ミルが進出したことで、彼らの地位は静かに変わり、今ではジャガー・ルクルトは薄型の争奪戦から撤退しています。ところが、10年前の2015年、ジャガー・ルクルトが発表した超薄型の透かし彫り腕時計は3.6mmで、2014年にアルティプラノ伯爵が記録した3.65mmを塗り替えました。同時期世界最薄の機械式時計となります。


ジャガー・ルクルトのスリムマスター透かし彫り腕時計は、38mmケースを採用し、盤面の中央を透かし彫りにし、外側の内側にエナメルをあしらっています。これは、ブランドが20世紀に発表したクラシックムーブメント849から派生したCal.849 asqムーブメントを搭載しています。Cal.849ASQは、プロトタイプと同じ1.85mmの厚さと性能を維持しながら、薄い透かし彫りのスタイルに合わせた細部の仕上げが施されています。


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